近年、子どもたちの間で「スポーツ離れ」や「運動不足」が深刻化していると言われています。
テレビや新聞、行政機関の調査などでも、「体力の低下」「外で遊ぶ時間の減少」「運動習慣の二極化」などが話題になっています。
スマートフォンやゲーム機などの普及、遊ぶ場所の減少、習い事や塾などによる時間の制約。
子どもたちが“思いきり体を動かす時間”は、少しずつ奪われてきました。
こうした変化の中で、
「昔は放課後に外で走り回っていた」
「公園で鬼ごっこやドッジボールをしていた」
といった日常が、いまは特別な機会になりつつあります。
【スポーツ離れとともに進む「二極化」】
スポーツ離れと並んで、もう一つ大きな問題として挙げられているのが“二極化”です。
つまり、「スポーツをする子はするけれど、しない子はまったくしない」という状況です。
運動をする機会が少ない子どもは、自然と運動が苦手になり、次第に“嫌い”へと変わっていきます。
そして、「自分は運動が苦手だから」「あの子は元々速いから」と、スタート時点から諦めてしまう。
こうした意識の差が積み重なり、やる気や自信の差となって表れていきます。
この「最初の一歩でのつまずき」が、将来的に大きな差を生んでしまう。
だからこそ、誰もが“楽しく動けるスタートライン”に立てる環境をつくることが大切だと、私たちは考えています。
ティラノダッシュは、「誰しもが運動を楽しめるように」という想いから生まれました。
だからこそ、私たちは“走り”にフォーカスしたスクールを展開しています。
走ることは、すべてのスポーツの基本です。
ボールを追うにも、ゴールへ向かうにも、スタートダッシュにも、“走る”が関わっています。
つまり、走ることが上達すれば、どんなスポーツにも良い影響が出るのです。
しかし、ティラノダッシュが行うのは、ただ「がんばって走る」トレーニングではありません。
「がっつり走り込み」ではなく、「効率的で的確なトレーニング」。
正しいフォーム、リズム、重心、腕の使い方——走りを“技術”として教えることで、誰でも速くなる仕組みを提供しています。
私たちが掲げているテーマは、
「栃木県で1番“走らないで速くなるクラブ”」
「技術で走りは変わる」
「才能ではなく環境」
というものです。
この考え方の根底にあるのは、
「速さはセンスではなく、正しい知識と経験でつくれる」
という信念です。
ティラノダッシュには、実際に「運動が苦手」「走るのが遅い」と悩んで来る子が多くいます。
そんな子たちが、トレーニングを通して「できた!」「速くなった!」という経験を積み重ね、自信を取り戻していく姿を、私たちは何度も見てきました。
一方で、もともと速い子や得意な子も、技術を磨くことでさらにステップアップしていきます。
つまり、ティラノダッシュは“どんなレベルの子も取り残さない”場所でありたいのです。
私たちの目指す姿は、
「速い子だけを育てるクラブ」ではなく、
運動が苦手な子も漏れなく救い、
スポーツの楽しさを全員に伝えるクラブ」。
「できる・できない」ではなく、
「できるようになる」過程を共に喜び合う。
それが、私たちの理想のスポーツクラブのあり方です。
ティラノダッシュの想いをひとことで表すなら、
それは「全スポーツのスタートラインに」という言葉です。
走ることは、すべてのスポーツの基本。
そして、“スタートライン”とは「誰もが挑戦できる場所」を意味します。
運動が苦手な子も、得意な子も。
スポーツを始めたばかりの子も、競技を極めたい子も。
どんな子にも、最初の一歩を踏み出せる場をつくりたい。
それが、ティラノダッシュの使命です。
ティラノダッシュのコーチたちは、全員が現役の陸上競技選手です。
けれど、私たちが“陸上をやらせたい”と思っているわけではありません。
もちろん、陸上を好きになってくれたら嬉しい。
でも、それ以上に望んでいるのは——
「スポーツを長く続けて、人生の中で楽しみ続けてほしい」ということです。
私たちは、「走る」「跳ぶ」といった運動の基礎を育てるスクールです。
それは、スポーツという大きな世界の“根っこ”の部分。
子どもたちが自分の身体を思い通りに動かせるようになり、“上手くいった!”という小さな成功を積み重ねていくことが、どんな競技にもつながる大きな成長の土台になります。
「速く走れるのは才能だから」
「センスがないから無理」
——そう思っている子や保護者の方は少なくありません。
でも私たちは、断言できます。
速さも、運動能力も、才能ではなく“技術”と“環境”で変わる。
一度その感覚をつかんだ子どもたちは、顔つきが変わり、
自分の身体に自信を持ち、次の挑戦に向かって走り出していきます。
足が速くなった。
ジャンプが得意になった。
その瞬間こそ、新しい可能性のスタートです。
「じゃあ、この力を活かせるスポーツに挑戦してみよう」
——そんな風に、自分で“選べる”ことが大切だと私たちは考えています。
バスケットボールが好きならバスケへ。
野球が好きなら野球へ。
サッカーが好きならサッカーへ。
走りやジャンプで得た自信が、
次のスポーツを選ぶ“きっかけ”や“後押し”になる。
ティラノダッシュは、そんな“選ぶ自由”を支える場所でありたいと思っています。
【競合ではなく、支え合う関係を】
私たちは、他のスポーツと競い合うつもりはありません。
むしろ、他のスポーツを支える存在でありたい。
ティラノダッシュを通じて走ることが好きになり、
その先でサッカーや野球、バスケットボール、ハンドボール、バレー、陸上、どんな競技でもいい。
それぞれの分野で輝く子が増えていけば、それがいちばん嬉しい。
もし、ティラノダッシュ出身の子どもたちが、
それぞれの舞台で夢を追いかけ、世界に羽ばたく日が来たら
それは、私たちにとって何よりの誇りです。
私たちは、
“スポーツの入口”であり、
“すべての挑戦のスタート地点”。
ここから未来へ、たくさんの夢が走り出していく。
ティラノダッシュは、そんな存在であり続けたいと思っています。
いまの子どもたちは、環境も価値観も、私たちの時代とは大きく変わっています。
デジタルが身近になり、便利なものが増えた一方で、
“体を動かす原体験”や“仲間と一緒に汗をかく時間”が少なくなっています。
だからこそ、走る・跳ぶ・転ぶ・笑う——
そんな“原点のような体験”を、もう一度届けたい。
ティラノダッシュは、子どもたちが「走ることを楽しみ」「成長を感じ」「自分を好きになる」
そのきっかけを、これからも全力でつくり続けていきます。
そして、私たちはこの想いを「ティラノダッシュ」だけで完結させたいとは思っていません。
むしろ、地域や企業、そして栃木県のプロスポーツチーム・自治体・教育機関などと手を取り合い、
“スポーツで街と人を元気にする”という輪を広げていきたいと考えています。
子どもたちが、地域のヒーローやアスリートと出会い、
スポーツを通じて夢を抱き、成長を感じられる場所をもっと増やしたい。
その中心に「ティラノダッシュ」があり、
それぞれのスポーツや地域の活動がつながっていく——
そんな未来を本気で目指しています。
走ることから、すべてのスポーツへ。
スポーツから、街と人の笑顔へ。
ティラノダッシュは、これからも
“全スポーツのスタートライン”として走り続けます。
